完甘美の空腹

自分用 面白かったら感想お願いします

別れ離れ

最寄り駅の隣の隣の駅では毎年この時期に七夕のお祭りをしている。中学生くらいまでは必ず行っていたのに、このところめっきり行かなくなってしまった。そういえば七夕の織姫と彦星の話ってちゃんとした由来を知らないなと思ってぐぐった。

天の神様の娘「織姫」はそれはそれは美しいはたをを織っていました。神様はそんな娘が自慢でしたが、毎日化粧もせず、身なりに気を遣わずに働き続ける様子を不憫に思い、娘に見合う婿を探すことにしました。

すると、ひたすら牛の世話に励む勤勉な若者「彦星」に出会います。この真面目な若者こそ、娘を幸せにしてくれると思い、その若者を娘の結婚相手に決めました。

そんな二人は毎日仲睦まじく暮らしましたが、これまでとは一転して遊んで暮らすようになり、仕事を全くしなかったため、天の服は不足し、牛達はやせ細っていきました。神様が働くように言うも、返事だけでちっとも働こうとしません。

ついに怒った天の神様は、織姫を西に、彦星を東に、天の川で隔てて引き離し、二人はお互いの姿を見ることも出来ないようになりました。

それから二人は悲しみにくれ、働こうともしなかったため、余計に牛は病気になったり、天の服はボロボロになっていくばかりです。

これに困った天の神様は、毎日真面目に働くなら7月7日だけは会わせてやると約束をすると、二人はまじめに働くようになりました。

こうして毎年7月7日の夜は織姫と彦星はデートをするようになりました。

(適当に引用)

え。こんな話だったんだ......って素直な印象。現代人なので「あーこういう親いるよね、」と思ってしまった。織姫も彦星も気の毒でしかない。仕事をしている娘が好きなら最初から男に合わせなきゃいいのに。いや娘が仕事をしなくなって初めて気づいたのかもしれないけどさ。自己中すぎる、すべてが自分の思い通りに動かないと気が済まないタイプかよ。織姫だって自分の娘なのにさ。七夕の夜が晴れることを願う人の気持ちが何となくわかった気がした。

 

  かなり昔の話なんだけど、初めて付き合った人から「私がいなくても楽しそうだから別れよう」と言われたことがある。当時はどうしてそんな話になるのかがわからなくて、かなり混乱していた。冷静になってから改めてどういうつもりで言ったのか心づもりを聞いた。曰く、「自分がいなくても楽しそうなあなたを見ていたら、自分はあなたには必要ないんじゃないかと思った。」と。ちょっとよくわからなかった。でも相手があまりにも悲しそうに言っていたから、僕が何か悪いことをしたんだろうかと考えた。けどいくら考えても悪いことはしていない。ただ相手の言う通り、それまでの人生は「この人がいなくても楽しい」と思えることはいくらでもあった。だったら 。最初からお互いに必要ではなかったのかもしれない。

その後、最初に言われた通りに別れた。単純に、相手のことがそこまで好きじゃなかったと気づいたからだ。僕が悪いことをしたとすれば、そこまで好きでもないのに付き合ってしまったということだった。それ以来は、好きでもない人と付き合うのは絶対にやめようと心に決めたのだ。

今思えば、あの言葉は織姫の親と似たような心境から言われたのかな、と思った。相手が思い通りにならないから、自分は怒ったり悲しんだりして見せて、どうして欲しいかは直接伝えず、間接的に相手に察してもらえるように仕向ける。多くの人間がよくやるやつ。忖度。織姫の親は、本当は、どうしたかったんだろう。「会いに行ってもいいから、仕事くらいは、仕事だけはせめてこれくらいやってくれ」ってちゃんと面と向かっていってあげたのかな。そもそも織姫が言っても話を聞いてくれるような状態じゃなかったのかもしれないけど。いや、もはやそれ以前に僕の思い過ごしかもしれないけどね。

もし、会いに行けるなら、別に帰らなくたっていいんだよ。いや、簡単じゃないのはわかるよ、一回怒られて酷い仕打ち受けてるしさ。けどさ、もし帰らなかったらどうなるかわかんないって、そんなのはもう怖すぎるよ。辛すぎるよ。悲しすぎるよ、

 

 ---------------

7/8 23:56