障害と福祉

自分が年老いて動けなくなったら、障害者になったら、生活保護を受ける「社会のお荷物」状態になったなら、迷わず安楽死をする、と一見潔い決意めいたことを言う人がいる。しかし、僕はそういう宣言を半笑いで聞くことにしている。「自分が少しでも楽に生きたいがために社会保障費を食いつぶすような他人は死んでもらうのが当たり前」と思う程に己の生に執着している人間が、年老いたから、障害を持ったからといって自分が死ぬべき側になったことを簡単に受け入れられるものだとはちょっと思えないからだ。

  という訳でバニラエアの車いす拒否の件。あれは、日本人(日本社会)が人間(社会)として壊れかけてると感じられる最たる例のうちの1つだと思う。バニラエアの車椅子対応が不十分だったのも問題だけど、人間としての尊厳や慈悲の心よりも規則を守ることの方が重要と思っている従業員の対応にもっと驚く。人間が人間としての心を失ってしまうほどに硬直化した社会。

これからもこの社会の中で生きていくと考えると...。いや考えたくもない。やっぱ海外に移住したい、はやくリタイヤビザを取得できるだけの蓄えがほしい。

パイロット的な話をすると、この乗客は完全にルール違反で、機長は安全な航行のため彼の搭乗を拒否することは可能。ただ現代の航空便の極端な安全規則は、技術革新もさることながら厳格なルールによるところも大きい。つまりは「航空機においてルールを守らない人間は他の人間の安全を脅かしている」ということ。そして航空機に搭乗する人に覚えておいてほしいのは、航空機に関する規則は搭乗する人の生命を守るためのものだ、ということ。運航者が乗客に命令する権限を持っているのなんて航空機くらいだし、それは必要だからそうなっている。

この問題は障害者とバリアフリーの方向に話が傾いている印象を受けるけど、この件は航空機とその周辺の安全整備の話抜きには片手落ちになる。そのために、航空機は根本的に脆弱な交通機関だということを認識していないといけない。

エンジン停止→墜落

機体破損→墜落

燃料不足→墜落

操縦不能→墜落

パイロット死亡→「俺の出番か....」

 

まじでこんな感じ。事故が起こると高確率で、大規模な死亡事故に直結する。だから、そうならないようにあんな七面倒くさい安全策が講じられているのだ。

あとどうでもいいけどバニラエアは台湾直行便が最安値で運行していて、年2,3回のペースで使ってる。往復1万円切る時もあるのでふらっと行って1泊2日で食べ歩きして帰ってくるの楽しいですよ。だから誰か一緒に行ってください。もう1人で行くの飽きましたまじでお願いします。

  一応僕は社会学系の学生なので、特別学級の授業で障害者支援を学びましたっていう教職の人よりはまともな知見を持っていると思っています。まあ少なくとも、「全盲の人にとっての障害は何か?」という質問に「目が見えないこと」とか抜かしているような教職学生よりは。うん...。全盲の人にとっては、目が見えないことで段差に気づけないことが障害。この認識の差は大きな誤解を生むから、先生を目指している人はぜひ福祉を一から学び直してほしい。勉強している僕が言うのもあれだけど、福祉っていう科目は面白くもなんともない。でもそんな戯言を簡単にふっ飛ばすほどには大事で大切で有用で重要な役割を担っているから、勉強して損はない。まじでつまんないけど、役には立つ。悔しいけど。そんだけです。オチなし。

 

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6/30 22:35