完甘美の空腹

日記 自分用

「ちょっと今から仕事やめてくる」感想・考

choi-yame.jp

 

「ちょっと今から仕事やめてくる」を観た。

先日、友達と遊ぶ約束だけしてとりあえず駅で待ち合わせをした。何にも決めてなかったけど観たい映画があると言われレイトショーを予約。「ちょっと今から仕事やめてくる」、全く前情報はなし。CMは見た気がするけど覚えてない。映画館前の液晶でコマーシャルを見て「あ~これか!」ってなったくらい。帯には「すべての”働く人”が共感して泣いた、70万部突破の大ベストセラー小説が待望の映画化!」と書いてある。まだ仕事に就いていないどころか就活前なんですが...。まあいいいよね。

 

核心に触れない程度のネタバレを含む感想になるんでそこはご了承。

 

どんな作品?

その風変わりなタイトルと軽妙な語り口ながら、今の時代に即した重いテーマ「長時間労働」「パワハラ」「自殺」などを扱い、すべての“働く人”の共感の涙を誘った小説『ちょっと今から仕事やめてくる』。そのベストセラー原作の映画化にあたって最高のキャスト&スタッフが集結。
謎の男・ヤマモトを演じるのは、初の大阪弁での演技も注目の福士蒼汰ブラック企業で働くサラリーマン・青山隆に工藤阿須加。その他、青山の憧れの先輩社員に黒木華、ヤマモトの謎を知る女性に小池栄子、青山を追い詰めるパワハラ上司に吉田鋼太郎、といった実力派俳優が勢揃いした。監督は『八日目の蟬』『ソロモンの偽証』の成島出。さらに、号泣必至のエンディングに流れる主題歌「心」をコブクロが担当した。

HPより引用

あらすじは?

ブラック企業で働く青山隆(工藤阿須加)は、疲労のあまり駅のホームで意識を失い、危うく電車に跳ねられそうになってしまう。すんでのところで青山を救ったのは、幼馴染みのヤマモト(福士蒼汰)と名乗る男。だが、青山には彼の記憶がまったく無かった―
大阪弁でいつでも爽やかな笑顔をみせる謎の男、ヤマモトと出会ってからというもの、青山は本来の明るさを取り戻し、仕事の成績も次第に上がってゆく。そんなある日、青山がヤマモトについて調べると、何と3年前に自殺していたことが分かる。それではヤマモトと名乗る、あの男は一体何者なのか?

HPより引用

 感想

  まず正直に白状するとめっちゃ泣いた。屋上のシーンで第一波。ヤマモトに諭される青山に同情して「そうだよなあ、辛いよなあ」っていう気持ちで涙が出る。第二波は青山が帰省して両親と喋るシーン。もう涙は止まらない。そしてヤマモトの軌跡を辿る答え合わせで第三波。もうTシャツの襟元はビショビショ。ハンカチ持ってくればよかったホント。いい映画だった。あと福士蒼汰福士蒼汰福士蒼汰だった。つまり福士蒼汰。観たらわかる。イケメンってすげえ。

企業に勤めるというのがどういうことなのか。働いているのか、働かされているのか。ここら辺は主人公が勤める会社のブラックなシーンで考えさせらえることになるだろう。そして本編でヤマモトが屋上で自殺しかける青山に「仕事をやめるのと、生きるのをやめるの、どっちが簡単なの?」と問いかけるシーン。これはクるものがある。「お前の人生は誰のためにあるのか」。会社に消耗されて自殺する人生は間違いなく自分で選んだ人生ではないはずなのに、こんな会社で屑扱いされる自分が他に行っても自分の居場所はないと思い込み、とにかく平日を慎重に慎重に過ごして不安と憂鬱に駆られた土日を過ごし、会社では叱られ罵倒され屑扱いの毎日、心が荒んでいく。そして緩やかに自殺に向かっていく。死ぬしかないという漠然としたゴールに肯定的になる。そう、死は人生のゴールの1つだ。死ねば終われる。終われるんだ。ああ、もうゴールしてしまおう......。自殺を考えたことのある人にはこういう心境や思考心理が痛いほどわかると思う。わかっていても間違いに気が付かない。というか気づけない。気づけないまま自殺を正当化していく。そういう悪循環。

辛かったら逃げればいい、苦しかったら休めばいい。理不尽だったら反論したっていい。いいのだ。そうすればいいのに、ずっと俯いた毎日を送っているためにチャンスを見逃してしまう。「だったら立ち止まってでもいいから、まっすぐ立って前を見つめてみよう」とチャンスに気づかせてくれるのがこの映画だった。僕と同年代にはお勧めします。ぜひ。

 

  就活前に観てよかった。ちょうどマイナビとかリクナビに登録して企業をあらかたチェックしてあ~夏頃からインターン行って自己分析して冬にはES書けるようになってすぐ就活始まるなあとか思ってたけど、別に必ずしもそんなことをする必要はないんだよな。学生のこのうちから就活するのっていうのは、”新卒”っていうおそらく人生で1度きりのチケットをどう使うか。これに尽きる。新卒っていうチケットを使えばなんらかのアドバンテージを得られることはあるけど、だからといって新卒で就職しないといけない訳じゃない。大学4年間みっちり勉強して卒業した後から就活したっていい、卒業してから半年間バイトして1年くらい海外放浪してから就職したっていい。なんでもいいんだよ。本当にやりたいことがあるならそっちを優先しないといけない。じゃないとそんなの自分の人生じゃない。親に何を言われようと、友達に何を言われようと、世論が何を言おうと、風潮に逆らおうと関係ない。全ては自分がどう思うか。どう感じるか。

自分の本当にやりたいことは何なのか、改めて考えさせられる良いきっかけになった。今までは、なぜか、何となく、ずっと住んでいる地元にこれからも住んでいくんだろうなと思い込んでいた。地元に住み続けながら首都圏に通勤しているイメージが漠然とあった。でも冷静に考えてそれって無理だったわ。業種的に都内に事務所がある企業が多いからどう考えても通勤で片道2時間弱は取られる。新人だしそんな優良企業には入れないだろうからどうせ残業続きで家に帰るのすら辛くなるだろう。だったら勤める会社近くの安アパートとかに移り住めばいいじゃんって思うかもしれないけど、謎の拘りがあってどうしても地元から通いたい自分がいた。考えが変わった今では理解できないくらい、地元に固執?執着?してた。今は心底どうでもいいやって思う。

そういうフラット?な状態になった今、どんなところで働きたいか?って言われたらそりゃ綺麗な海が近くて年中暖かくてご飯が美味しいところで雨風凌げる家と最低限暮らしていける収入があればそれでいい。って自分で書いててもびっくりするくらいポンポン出てくる。そして大真面目にそう思う自分が楽しい。地元にいないと友達と繋がりが消えるとか会い辛くなるとか考えるかもしれないけど、会おうと思ったら何時でも何処に居たって会えるわ。いやそもそもそんな友達いないけどさ。

ということで2年後には沖縄に移住して悠々自適な生活を送っていることでしょう。「俺、2年後には暖かい海風と美しい海に囲まれた沖縄で貧しいながらも週末はビール飲んで美味い飯を食べて楽しく幸せに生きてるのか」と思うと就活も楽しくなってくる。もっと気楽に考えればいいよ。自分の人生なんだから自分で決めればいい。ゆっくりでも、立ち止まっても。何でもいいんだ。

 

 

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6/10 1:26

欲望に忠実に生きてこその人生。忘れてた。