完甘美の空腹

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考えたこと

「言葉」という言葉

流れとしてはこの記事(前回)の続きで、 内容としてはこの記事の補完になります。 これまで「言語とは何か」という問いについて語ってきたが、述べてきたことを踏まえるとそれはあっさりと答えられるような問いではないだろう。 というのも、「言葉とは何か」…

「振る舞い」としての言葉

imkotaro.hatenablog.com こちらの記事の補足、というか補完になります。 ジョン・L・オースティンという20世紀の英国哲学者によると、言葉は振る舞いの一種であるらしい。例えば、「結婚しよう(Will you marry me?)」という言葉は、婚姻関係への意思やそれ…

人間本来の暮らし

「街を捨てて自然と共生する人間本来の暮らしに還ろう」的な話あるけど、考えてみれば人間には寒さを凌ぐ毛皮も外敵から身を守る牙も俊足もないからこそ身を寄せ合って集団を社会を形成してきんだから、集団や社会の中で生活するのが人間本来の暮らしだよね…

アイデンティティ

アイデンティティという言葉を知っているだろうか。要は「自分という人間は何者なのか」という問いなのだが、これが問われ始めたのは近代以降の「人間」の再発見がされ始めてからだと言われている。「いやいや嘘つけ、絶対昔の人だって絶対迷っていたに違い…

言語と音楽

imkotaro.hatenablog.com 前回からの続き。 では、幼児にとっての言葉はどう考えられるだろう。「言葉」の分からない幼児にとって、「言葉を分かる」ということは、声と音の区別のつかないオノマトペのなかから、シニフィエ(signifié)のあるものとないものを…

言葉と振る舞い

imkotaro.hatenablog.com 前回からの続き。 「おはよう」という挨拶や「ありがとう」という礼儀のような決まりきった言い回しや掛け声は、いつかその言葉がどんな意味なのかを考えようとすらしなくなる。とすれば、「おはよう」や「ありがとう」は、ある種の…

「意味」の意味

「意味」という言葉の意味には、3種類ある。ひとつは言葉について語られた言葉としての意味、シニフィエ(signifié)として言葉の分かるという意味。次に、過去やそこでの振る舞いについて物語られた出来事の意味、思考が分かること。そして、音楽など感覚する…

吸血鬼

www.youtube.com 吸血鬼の特徴は片頭痛で説明がつくんじゃないか?と思った。 吸血鬼の一般的・共通的なイメージといえば ・日光を嫌う ・夜に活動する ・十字架が嫌い ・ニンニクが嫌い ・若い美女の生き血を好む ・一人暮らしの紳士 こんなものだろうか。…

imkotaro.hatenablog.com 続きの続き。前回の簡単なまとめです 挙げた3宗教(イスラム教,キリスト教,仏教)について 戒律の厳しさ:仏教<キリスト教<イスラム教 祈る回数の多さ:仏教=キリスト教<イスラム教 祈る時間の長さ:イスラム教<キリスト教≦仏教…

祈るということ

imkotaro.hatenablog.com この回の続き。具体的な祈りについて僕の体験を補足しておきます。 一応前置きを引用。 「祈りとは世界の意義(意味)についての思考である」 『論理哲学論考』ウィトゲンシュタイン より 祈っているとき、僕らの祈り(という形)をとっ…

「言語化」という病気

僕たちは日々生きていく中で、自らの体験を言語化・具体化することが求められる。やれ自己分析だ、やれ自己アピールだと、僕たちを言葉で表現させようとする。たとえ社会がそれを求めなかったとしても、僕たちは、僕たち自身を言語化しようとしている。SNSで…

『サンライズ(1927)』考

www.youtube.com "Sunrise: A Song of Two Humans" 『サンライズ(1927)』という都会の誘惑と農村社会の危機を題材にした映画。F・W・ムルナウが監督を務めたドイツ表現主義を代表するトーキー映画で、流暢なカメラワークによる情景描写が絶賛されている作品…

自己を放棄するということ

imkotaro.hatenablog.com 続きの続き。これでこの話は終わり。 さて、このへんでやめてもいいのだけど、もう少しだけ自分が考えていたことについて付け足しておきたい。 自我を捨てて、相手と向き合うとき、自分の動きを起動するのは全て相手ということにな…

自我を放棄するということ

imkotaro.hatenablog.com 以前の記事を掘り下げた話。 例として、水を飲むという動作における自我のあり方について考える。 「喉が乾いたから飲みたい。そう思ったからコップに手を伸ばす。」 これが一般的な理解だけど、脳波的な解釈によるとこれは逆なんだ…

自意識過剰

誰でも「自分が他人からどう見られているか」を考えるのはごく自然なことだだろう。それがあるからこそ、かしこまった場所ではスーツを着て髪型を整えるだろうし、厳粛な席でお酒が出されても酔いつぶれないようにセーブしようとするし、グループのリーダー…

欲求と満たされ度合い

お腹がすいた。 眠い。 楽しいことをしたい。 美味しいものを食べたい。 面白いものをみたい。 ふらっと海の綺麗な南の島国に行って1ヶ月くらいのんびりしたい。 缶のドクターペッパーが飲みたい。 朝早く起きてクーラーの効いた部屋で一日中本を読んで過ご…

寂しくないのはいいこと?

今の生活で「寂しい」と思う機会がないのは、僕がまだ若くて学生だからなのだろう。学校の友人が相手をしてくれるのはもちろん、周りの人だってほとんどが未婚で家庭を持っていない人というのもある。このまま5年くらい経ってみたら、きっと周りには誰もいな…

「カッコイイ自分」という偶像崇拝

「偶像崇拝」という単語を見ると魯迅の『故郷』を思い出す。閏土は生きる気力を失い、希望も展望もなく祈っているからその小さな願いはたやすく叶う。一方、「わたし」の願いはぼんやりしていて叶いにくい。しかし、考えてみれば「わたし」の希望も積極的に…

勉強をする

モチベーション管理についてだけど、本質は「本能を偽らないこと」だと思う。うまいことやれば気持ちを誘導することはできるけど、本当の自分は騙せない。よく言われることだけど、気分が乗らない時は気分転換でパーッと遊ぶってやつ。これは使い方が重要だ…

正しい読み

次の文章を”正しく”読んでください。 「捏造した情報が漏洩したと声を荒らげる」 「消耗品を買って来たので早急に経費で相殺して下さい」 「手紙を出すには切手の貼付が必須です」 これらの文章に出てきた言葉の中に、読み間違いがそのまま定着してしまった…

嘘を見破る

できることなら、相手の嘘を見破ってその本音が知りたい。知りたくない?まあどっちでもいいです。嘘をついている時は本当のことを言っているのではなく「嘘をついている」のだから、何かしらの所作が必ずどこかに表れる。 その理由はどうであれ、嘘をつく時…

希望と自我を放棄して生きることは可能か?

結論から先に言うと、自己決定ができないことを除いてある程度、生存は可能。 完全に喪失しても、死ぬ方が辛い程度の追い込まれ具合なら生きていられる。 5年前にパニック障害の発作に襲われたことがあるんだけど、当時それがパニック障害だとも知らなかっ…

自分を責めない

どんな状況でも自分に厳しくできる人は、とことん追い込めばいい。逆に自分に厳しくなりきれないという人は、自分の弱いところを見つめはしても、あまり責めすぎなければいい。 「どんなときも自分を責める必要はない。必要なときに他人が責めてくれるから」…

『ちょっと今から仕事やめてくる』感想・考

choi-yame.jp 「ちょっと今から仕事やめてくる」を観た。 先日、友達と遊ぶ約束だけしてとりあえず駅で待ち合わせをした。何にも決めてなかったけど観たい映画があると言われレイトショーを予約。「ちょっと今から仕事やめてくる」、全く前情報はなし。CM…

真面目

「真面目」という言葉にどんな印象を持っていますか?一般的な「真面目」のイメージとしては、嘘偽りがない、礼儀礼節を重んじる、時間や期限を守る、責任を全うする、常識や社会ルールを守る、遊びよりも勉強や仕事など与えられた立場・役割を全うする、と…

歯車

「自分の意思を表面に出せず苦しい」と悩む人とこんな話をした。 僕「例えば、友達から誘われても行きたくない時は、思い切って断るような勇気も必要だと思うよ。」A「・・・『行きたくないから行かない』って言えばいいんですね。」僕「いや・・・あの、そ…

それでもこの社会はバグってる

月曜日のこの時間に、酔ってる訳でもなく憔悴しきったスーツ姿のサラリーマンが電車に死んだ目で揺られてるのを見ると、はやく全てをぶち壊さなきゃという思いと、はやくここから逃げ出さなきゃという思いが上手いこと交差して、なにかしらのアウトプットの…

依存

友達に「好きな言葉は何?」って聞いたらこう答えた。 「神仏を尊び神仏を頼らず」 当時阪神タイガースの監督だった野村克也が、ペナントレース前の神社参拝時に受けたインタビューの一言らしい。普通に考えればペナントレース前の参拝は「自球団の優勝祈願…

「下らない」と言うための知識欲

自分の行動を振り返ると、手に入れたものに悉く「下らない」という判定を下している。 大学しかり、武道しかり、知識しかり。 中島らもがこれを端的に文章に起していた。 「努力の原動力が、くだらない仕事をくだらないとはっきり言い切れるようになるための…

自由意志

人間の脳が「物質」であることには誰も異論はない。 しかし、脳内には物質以外の"何か"がある(はず)と考える人がいる。それは願望思考・自己欺瞞という「観念論的誤謬」だ。人間の脳を構成する千億個の神経細胞は軸索を伸ばし、自ら分泌する神経伝達物質で、他…