完甘美の空腹

自分用

考えたこと

表象について

個人的に専門外の内容で今最も熱いテーマが「自他はどう表象されるか」ということだ。私たちは実に多くの表現手法を持っているが、それらは果たして自らを正しく表しているのだろうか、とかそこら辺に纏わること。 実を言えば、「アイデンティティ」について…

自尊心

私たちは、人に認められるために生きている訳ではない。幸か不幸か、この世の中に生まれてきた以上、誰に認められようと認められまいと、まっすぐな精神をもって自分なりの生涯をなんとか全うすることこそが、「生きる」ということだと思う。 しかし、私はこ…

凡庸

信仰は、精神の外部に留って人間性の大事な部分を外部の影響から防ぐべく、精神を厚い壁で覆って硬直させる。現代社会ではこういう有様が一般化し、日常化している。 信仰は、新しく生き生きとした確信が入り込む余地を許さないことでその力を示す。しかし、…

「今、ここ」を生きる

思うに、幸福とは、生きており、そこからさらにもっと生きていようとすることであって、生きていることの「条件」とは全く違う。「生きる」ということのなかに「強度の差異*1」があって、「生をより強く感じられる生き方」がある。植物や動物や、生きている…

「言葉」という言葉

流れとしてはこの記事(前回)の続きで、 内容としてはこの記事の補完になります。 これまで「言語とは何か」という問いについて語ってきたが、述べてきたことを踏まえるとそれはあっさりと答えられるような問いではないだろう。 というのも、「言葉とは何か」…

「振る舞い」としての言葉

imkotaro.hatenablog.com こちらの記事の補足、というか補完になります。 ジョン・L・オースティンという20世紀の英国哲学者によると、言葉は振る舞いの一種であるらしい。例えば、「結婚しよう(Will you marry me?)」という言葉は、婚姻関係への意思やそれ…

アイデンティティ

アイデンティティという言葉を知っているだろうか。要は「自分という人間は何者なのか」という問いなのだが、これが問われ始めたのは近代以降の「人間」の再発見がされ始めてからだと言われている。「いやいや嘘つけ、絶対昔の人だって絶対迷っていたに違い…

言語と音楽

imkotaro.hatenablog.com 前回からの続き。 では、幼児にとっての言葉はどう考えられるだろう。「言葉」の分からない幼児にとって、「言葉を分かる」ということは、声と音の区別のつかないオノマトペのなかから、シニフィエ(signifié)のあるものとないものを…

言葉と振る舞い

imkotaro.hatenablog.com 前回からの続き。 「おはよう」という挨拶や「ありがとう」という礼儀のような決まりきった言い回しや掛け声は、いつかその言葉がどんな意味なのかを考えようとすらしなくなる。とすれば、「おはよう」や「ありがとう」は、ある種の…

「意味」の意味

「意味」という言葉の意味には、3種類ある。ひとつは言葉について語られた言葉としての意味、シニフィエ(signifié)として言葉の分かるという意味。次に、過去やそこでの振る舞いについて物語られた出来事の意味、思考が分かること。そして、音楽など感覚する…

『サンライズ(1927)』考

www.youtube.com "Sunrise: A Song of Two Humans" 『サンライズ(1927)』という都会の誘惑と農村社会の危機を題材にした映画。F・W・ムルナウが監督を務めたドイツ表現主義を代表するトーキー映画で、流暢なカメラワークによる情景描写が絶賛されている作品…

自己を放棄するということ

imkotaro.hatenablog.com 続きの続き。これでこの話は終わり。 さて、このへんでやめてもいいのだけど、もう少しだけ自分が考えていたことについて付け足しておきたい。 自我を捨てて、相手と向き合うとき、自分の動きを起動するのは全て相手ということにな…

自我を放棄するということ

imkotaro.hatenablog.com 以前の記事を掘り下げた話。 例として、水を飲むという動作における自我のあり方について考える。 「喉が乾いたから飲みたい。そう思ったからコップに手を伸ばす。」 これが一般的な理解だけど、脳波的な解釈によるとこれは逆なんだ…

欲求と満たされ度合い

お腹がすいた。 眠い。 楽しいことをしたい。 美味しいものを食べたい。 面白いものをみたい。 ふらっと海の綺麗な南の島国に行って1ヶ月くらいのんびりしたい。 缶のドクターペッパーが飲みたい。 朝早く起きてクーラーの効いた部屋で一日中本を読んで過ご…

「カッコイイ自分」という偶像崇拝

「偶像崇拝」という単語を見ると魯迅の『故郷』を思い出す。閏土は生きる気力を失い、希望も展望もなく祈っているからその小さな願いはたやすく叶う。一方、「わたし」の願いはぼんやりしていて叶いにくい。しかし、考えてみれば「わたし」の希望も積極的に…

正しい読み

次の文章を”正しく”読んでください。 「捏造した情報が漏洩したと声を荒らげる」 「消耗品を買って来たので早急に経費で相殺して下さい」 「手紙を出すには切手の貼付が必須です」 これらの文章に出てきた言葉の中に、読み間違いがそのまま定着してしまった…

嘘を見破る

できることなら、相手の嘘を見破ってその本音が知りたい。知りたくない?まあどっちでもいい。嘘をついている時は本当のことを言っているのではなく「嘘をついている」のだから、何かしらの所作が必ずどこかに表れる。 その理由はどうであれ、嘘をつく時に自…

希望と自我を放棄して生きることは可能か

結論から先に言うと、自己決定ができないことを除いてある程度、生存は可能。 完全に喪失しても、死ぬ方が辛い程度の追い込まれ具合なら生きていられる。 数年前にパニック障害の発作に襲われたことがあるんだけど、当時それがパニック障害だとも知らなかっ…

自分を責めない

どんな状況でも自分に厳しくできる人は、とことん追い込めばいい。逆に自分に厳しくなりきれないという人は、自分の弱いところを見つめはしても、あまり責めすぎなければいい。 「どんなときも自分を責める必要はない。必要なときに他人が責めてくれるから」…

真面目

「真面目」という言葉にどんな印象を持っているだろうか?一般的な「真面目」のイメージとしては、嘘偽りがない、礼儀礼節を重んじる、時間や期限を守る、責任を全うする、常識や社会ルールを守る、遊びよりも勉強や仕事など与えられた立場・役割を全うする…

歯車

「自分の意思を表面に出せず苦しい」と悩む人とこんな話をした。 僕「例えば、友達から誘われても行きたくない時は、思い切って断るような勇気も必要だと思うよ。」A「・・・『行きたくないから行かない』って言えばいいんですね。」僕「いや・・・あの、そ…

依存

「人はひとりでは生きていけない」とよく言われる。社会で生きていくには親からの保護や家族の援助、他の人との係わり合いが必要不可欠だ。そして道なき道を進まなければならないという人生に対する不安は誰しも抱くことだろう。この場所から、誰かに、ある…

占い師という職業

知人の占い師Aさんから聞いた話。 半年程前に復縁の相談に来た女性が再度、Aさんの占いにやってきました。第一声が「前に見てもらったのは当たってなかったけど、また来いと言われたので来ました。」よくよく聞くと、前回のAさんからの助言と真逆の行動をと…

慇懃無礼

小学生の時、クラスに一人くらいは「好きな子をいじめる男の子」がいたのではないだろうか?いじめられた女の子は乱暴で粗雑な態度ばかりとる男の子を好きになるのは難しいだろうと思う。冷静に考えると逆効果で不毛な愛情表現だ。子供だから感情が発達して…

『運のいい人の法則』考

小学校くらいの時、鉛筆で静物画を描く夏休みの課題があった。指定されたのはかなり大きめのスケッチブックで、それも1日1枚、つまり40枚分の絵を提出しなくてはいけなかった。僕は普段から画用紙いっぱいどころか、はみ出すくらい大きく絵を描くので1枚描く…

『神々の沈黙』考

神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡 作者: ジュリアンジェインズ,Julian Jaynes,柴田裕之 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 2005/04 メディア: 単行本 購入: 5人 クリック: 69回 この商品を含むブログ (86件) を見る ジュリアン・ジェインズの神々の沈…